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インスタンス化とは ?

最終更新: 2025年2月12日
インスタンス化とは ? (SPSS Modeler)

インスタンス化は、データ・フィールドのストレージ・タイプや値などの情報を読み込む、または指定するプロセスです。 システム・リソースを最適化するには、ユーザーがインスタンス化を行う必要があります。インスタンス化により、データがデータ型ノードを通過する際に、そのデータの値がソフトウェアによって読み取られるようになります。

  • 不明なデータ型のデータは、インスタンス化されていない データとも呼ばれます。 ストレージ・タイプと値が不明なデータは、データ型ノード設定の「指標」列に「不明」として表示されます。
  • 文字列や数値など、フィールドのストレージに関する一部の情報が分かっている場合、そのデータは部分的にインスタンス化されている ことになります。 カテゴリー型連続型は、部分的にインスタンス化された測定の尺度です。 例えば、カテゴリーはフィールドがシンボル型であること (ただしそれが名義型、順序型またはフラグ型のどちらであるかわからないこと) を示します。
  • データ型の詳細が、値も含めてすべて分かっている場合、この列には完全にインスタンス化された測定の尺度 (名義型、順序型、フラグ型、または連続型) が表示されます。 なお、連続型 は、部分的にインスタンス化されているデータ・フィールドと、完全にインスタンス化されているデータ・フィールドの両方で使用されます。 連続型データは、整数または実数になります。

データ型ノードでデータ・フローを実行すると、データの初期値に基づいて、インスタンス化されていないデータ型が部分的にインスタンス化されます。このインスタンス化は即時に実行されます。 すべてのデータがノードを通過すると、値が 「合格」に設定されていない限り、すべてのデータが完全にインスタンス化されます。 フローの実行が中断された場合、データは部分的にインスタンス化されたままになります。 タイプ設定がインスタンス化されると、フィールドの値はフロー内のその時点で静的になります。 つまり、フローを再実行した場合も、上流の変更は特定のフィールドの値に影響しないということです。 新しいデータまたは追加された操作に基づいて値の変更や更新を行うには、データ型の設定で値を編集するか、「読み取り」または「拡張」でフィールド値を設定する必要があります。

インスタンス化する場合

次の場合には、データ型ノードでインスタンス化するほうが便利です。
  • データ・セットが巨大で、フローがデータ型ノードの前でサブセットをフィルタリングしている場合
  • フロー内でデータがフィルタリングされている場合
  • フロー中でデータが結合または追加されている場合
  • 処理の過程で新しいデータ・フィールドが作成される場合