CLEM言語には、複数のフィールドにわたる要約統計量を返す様々な関数が含まれています。
これらの関数は調査データの分析に特に役立つことがあり、その場合、1 つの質問に対する複数の回答を複数フィールドに保存することもできます。 詳しくは、 複数応答データの処理 を参照してください。
比較関数
min_n
関数とmax_n
関数を使用して、複数のフィールドの値を比較できます。 次に例を示します。
max_n(['card1fee' 'card2fee''card3fee''card4fee'])
また、さまざまな個数関数を使用して特定基準を満たす値のカウントを取得することができ、たとえ、値が複数フィールドに保存されている場合でもそれは可能です。 例えば、5 年を越えて保持されてきたカードの数をカウントするには次のようにします。
count_greater_than(5, ['cardtenure' 'card2tenure' 'card3tenure'])
同じフィールド・セットにわたってヌル値をカウントするには次のようにします。
count_nulls(['cardtenure' 'card2tenure' 'card3tenure'])
この例でカウントされているのは、カードを保持する人たちの数ではなく、保持されているカードの数であることに注意してください。 詳しくは、 比較関数 を参照してください。
指定された値が複数のフィールドに出現する回数をカウントするには、count_equal
関数を使用できます。 以下の例では、値Y
を含むリスト内のフィールドの数をカウントします。
count_equal("Y",[Answer1, Answer2, Answer3])
この関数は、リスト内のフィールドに以下の値を指定すると、示されているように値Y
の結果を返します。
Answer1 | Answer2 | Answer3 | 数 |
---|---|---|---|
Y | N | Y | 2 |
Y | N | N | 1 |
数値関数
sum_n
、mean_n
、およびsdev_n
関数を使用して、複数のフィールドにわたる統計を取得できます。 次に例を示します。
sum_n(['card1bal' 'card2bal''card3bal'])
mean_n(['card1bal' 'card2bal''card3bal'])
詳しくは、 数字関数 を参照してください。
フィールドのリストの生成
フィールドのリストを入力として受け入れる関数のいずれかを使用する場合、特殊関数@FIELDS_BETWEEN(start, end)
および@FIELDS_MATCHING(pattern)
を入力として使用できます。 例えば、フィールドの順序が前述のsum_n
の例のようになっているとすると、次のようになります。
sum_n(@FIELDS_BETWEEN(card1bal, card3bal))
また、「card」で始まるすべてのフィールドにわたってヌル値の数をカウントするには、次のようにします。
count_nulls(@FIELDS_MATCHING('card*'))
詳しくは、 特殊フィールド を参照してください。